『ココロ彩る恋』を貴方と……
ぽかんとしたまま、その言葉を耳にした。
初日の面接の時に、「家政婦は要らない」と言っていた彼の台詞を思いだした。
「あ…あの、じゃあキッチンを綺麗にしていたのは……」
「昂さんでしょ。あの人食べ物の色に関しては煩いみたいだけど、基本料理は得意だから」
「えっ…」
「あんな変な食事をしているとは思わなかったけどね」
本当にいつからあんな食事をするようになったのかしら…と、河井さんは首を傾げている。
私は信じられない気持ちの方が強くて、ただ呆然としてしまった。
(……私が作る食事って、兵藤さんの口に合ってたの?)
奇妙な味付けだったのに、無理して「美味しい」と言ってくれたんじゃないのか。
本当は美味しくもないのに、無理やりお替わりをしてくれた?
(そもそも料理が得意とか……絶対、想像できないし!)
やられた…と小さな声で呟いた。
あの汚い部屋の様子と比べたら、確かにキッチンだけは綺麗に整っていた。
(仕事部屋でもお茶を淹れてくれたことがあったし、そう言えば、あれも何処かしら手慣れた手つきに見えた……)
ギャップに驚き、笑うこともできなかった。私みたいな家政婦は、居てもいなくても良かったんだ。
「そうなんだ……」
力なく囁く私を寝かせて、河井さんは仕事へ行こうとする。
初日の面接の時に、「家政婦は要らない」と言っていた彼の台詞を思いだした。
「あ…あの、じゃあキッチンを綺麗にしていたのは……」
「昂さんでしょ。あの人食べ物の色に関しては煩いみたいだけど、基本料理は得意だから」
「えっ…」
「あんな変な食事をしているとは思わなかったけどね」
本当にいつからあんな食事をするようになったのかしら…と、河井さんは首を傾げている。
私は信じられない気持ちの方が強くて、ただ呆然としてしまった。
(……私が作る食事って、兵藤さんの口に合ってたの?)
奇妙な味付けだったのに、無理して「美味しい」と言ってくれたんじゃないのか。
本当は美味しくもないのに、無理やりお替わりをしてくれた?
(そもそも料理が得意とか……絶対、想像できないし!)
やられた…と小さな声で呟いた。
あの汚い部屋の様子と比べたら、確かにキッチンだけは綺麗に整っていた。
(仕事部屋でもお茶を淹れてくれたことがあったし、そう言えば、あれも何処かしら手慣れた手つきに見えた……)
ギャップに驚き、笑うこともできなかった。私みたいな家政婦は、居てもいなくても良かったんだ。
「そうなんだ……」
力なく囁く私を寝かせて、河井さんは仕事へ行こうとする。