メールが届きました。

 
玄関を出て真っ先に視界に入ったのは、
待ち疲れたかのように柵に寄りかかっている康平の姿。

梓「ちょ、何でいんの」
康「いいから、行くぞ。」

何だこいつ。そんな風に思いながらもせっかくだし、
一人で登校するのも不安だから一緒に行くことにした。


いつもと同じ電車。
相変わらず他のJKからは羨ましがる声が聞こえる。

康「昨日は何時に寝た??」

理由はよくわかんないけど最近ではこれを毎日聞かれる。
いつも日付を超えるまで起きているからか、
何時と答えても不健康と言われてる。

梓「康平は何時に寝たの??」

今日は珍しく朝から一緒だから、逆に聞き返してみた。

康「…10時。」
梓「なんだ、いい子かよ!!勉強は??」
康「俺はノー勉勝負だ」

そう、今日は待ちに待って…ない。
中間テストの初日。

私たち8人で順位を競うことになった。


頑張って3時まで徹夜で勉強して来たのに…
こいつは随分余裕なようだ。

梓「ま、せいぜい頑張りや。」

ちょっと上から目線をしたところで、電車を降りる。
駅の改札のところで有香と愁が待っていてくれていた。

それから4人で学校へ向かうと、先に愛華と悠太、
莉奈が教室で必死に勉強をしていた。

有「…大介は??」
莉「徹夜して寝坊っぽいよ~」

遅い…とは言っても私たちが早すぎるだけか。
まだ1時間近く勉強できるほどの余裕はある。

テスト初日は理科系科目の物理、生物、化学。

生物は暗記で何とか乗り切れるけど、
物理は完全に計算問題だし化学はもう何が
わからないかすらわからない。

康平は本当にノー勉でいくのか、
教科書すら持っていない様子。
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