タタリアン
翔太は謎のレッカー車が来るこ
とを予想して予め、警戒する警察
官達に発砲せず、来たら通すよう
に指示しておいた。
切り株が徐々に吊り上げられて
いく。
女の子が切り株のあった地面を
指差した。
「お願い。あれを返して」
女の子が翔太に訴えるように
言った。
「あれってどれ?この下に何かあ
るの?」
「お願い」
翔太は作業員に切り株があった
辺りの地面を調べるように指示し
た。
作業員が少し土を掘り返すと、
そこに石の板のような物があっ
た。そして、どんどん掘りすすめ
ると小さな石棺が現れた。
石棺の蓋を開けると中には少し
朽ちてはいるが、鮮やかな赤い色
が残っている着物を着せられた子
供ぐらいの大きさのミイラが葬ら
れていた。
ミイラは空気に触れたせいか、
皮膚が玉虫の羽のような虹色に光
り始めた。
作業員がミイラを抱きかかえ翔
太に渡した。
とを予想して予め、警戒する警察
官達に発砲せず、来たら通すよう
に指示しておいた。
切り株が徐々に吊り上げられて
いく。
女の子が切り株のあった地面を
指差した。
「お願い。あれを返して」
女の子が翔太に訴えるように
言った。
「あれってどれ?この下に何かあ
るの?」
「お願い」
翔太は作業員に切り株があった
辺りの地面を調べるように指示し
た。
作業員が少し土を掘り返すと、
そこに石の板のような物があっ
た。そして、どんどん掘りすすめ
ると小さな石棺が現れた。
石棺の蓋を開けると中には少し
朽ちてはいるが、鮮やかな赤い色
が残っている着物を着せられた子
供ぐらいの大きさのミイラが葬ら
れていた。
ミイラは空気に触れたせいか、
皮膚が玉虫の羽のような虹色に光
り始めた。
作業員がミイラを抱きかかえ翔
太に渡した。