タタリアン
翔太は眠ってしまった。
レッカー車は町役場まで来て止
まった。すると宿直室に置いてあ
る物が天井に向かって磁石に吸い
付けられるように浮かんで行っ
た。
翔太の被っていた布団も天井に
浮かび、起きた翔太も天井に向
かっておもいっきり叩きつけられ
るように飛び上がった。すると今
度はいっきに落とされた。
翔太はものすごい重力に押しつ
ぶされるように畳に押さえつけら
れた。
その時、外では巡回していたパ
トカーがレッカー車をヘッドライ
トで照らした。
レッカー車は火花を散らして急
発進した。
後を追うパトカー。
翔太の居る宿直室は正常に戻っ
たが、翔太は倒れたままだった。
町中を黒焦げの自動車を牽引し
ているとは思えないスピードで走
り回る謎のレッカー車。
パトカーが全然追いつけない。
徐々に追跡するパトカーの台数
が増え待ち伏せしていく。
追い詰められているはずの謎の
レッカー車が突然、音も無く消え
た。
次の朝。
翔太は気がつくと病院のベット
に寝かされていた。
起き上がろうとすると全身打撲
で体にしびれるような激痛がは
しった。
何とか起き上がりベットに座っ
た。
そこに町役場の助役が入って来
た。
「ダメですよ。寝てなくっちゃ」
「い、や、大、丈夫で、す」
「大丈夫じゃありませんよ。やっ
ぱりあの樹を切るのはやめましょ
うよ」
「それより、外でサイレンの音が
してたのを覚えてるんだけど?」
「ええ、不審なレッカー車が来た
んです。でも消えました。パト
カーで追い詰めたのに、どこかに
消えたんですよ」
「そう。まあいい」
「あの、本当にご両親に連絡しな
くっていいんですか?」
「いいんです。心配するだけだか
ら」
「そうですか」
「私は今からあの樹の所に行きま
す」
「えぇ、その体じゃ無理ですよ」
「いや、早いほうがいい」
翔太はなんとか立ち上がり、病
室を出て行った。その後をオロオ
ロしながらついて行く助役。
翔太はパトカーの後部座席に乗
り込んだ。
助役は動き出すパトカーをオロ
オロしながら見送った。
レッカー車は町役場まで来て止
まった。すると宿直室に置いてあ
る物が天井に向かって磁石に吸い
付けられるように浮かんで行っ
た。
翔太の被っていた布団も天井に
浮かび、起きた翔太も天井に向
かっておもいっきり叩きつけられ
るように飛び上がった。すると今
度はいっきに落とされた。
翔太はものすごい重力に押しつ
ぶされるように畳に押さえつけら
れた。
その時、外では巡回していたパ
トカーがレッカー車をヘッドライ
トで照らした。
レッカー車は火花を散らして急
発進した。
後を追うパトカー。
翔太の居る宿直室は正常に戻っ
たが、翔太は倒れたままだった。
町中を黒焦げの自動車を牽引し
ているとは思えないスピードで走
り回る謎のレッカー車。
パトカーが全然追いつけない。
徐々に追跡するパトカーの台数
が増え待ち伏せしていく。
追い詰められているはずの謎の
レッカー車が突然、音も無く消え
た。
次の朝。
翔太は気がつくと病院のベット
に寝かされていた。
起き上がろうとすると全身打撲
で体にしびれるような激痛がは
しった。
何とか起き上がりベットに座っ
た。
そこに町役場の助役が入って来
た。
「ダメですよ。寝てなくっちゃ」
「い、や、大、丈夫で、す」
「大丈夫じゃありませんよ。やっ
ぱりあの樹を切るのはやめましょ
うよ」
「それより、外でサイレンの音が
してたのを覚えてるんだけど?」
「ええ、不審なレッカー車が来た
んです。でも消えました。パト
カーで追い詰めたのに、どこかに
消えたんですよ」
「そう。まあいい」
「あの、本当にご両親に連絡しな
くっていいんですか?」
「いいんです。心配するだけだか
ら」
「そうですか」
「私は今からあの樹の所に行きま
す」
「えぇ、その体じゃ無理ですよ」
「いや、早いほうがいい」
翔太はなんとか立ち上がり、病
室を出て行った。その後をオロオ
ロしながらついて行く助役。
翔太はパトカーの後部座席に乗
り込んだ。
助役は動き出すパトカーをオロ
オロしながら見送った。