タタリアン
 恭介は太志の計らいで京三大学
の古生物研究チームの調査員とし
て、鏨山(タガネヤマ)を発掘す
ることになった。
 鏨山は平地に唐突に隆起したよ
うな不自然な姿をしていて、子供
でも登れるぐらいの低い山だっ
た。
 鏨山には色々な伝説があり、祈
祷の時に生贄(イケニエ)を埋め
ていたとか戦国時代に城が立てら
れたとか古墳や古代のピラミッド
だと言う学者もいた。
 最近は首吊り自殺がたびたび起
こるので誰も近づく者がいなかっ
た。

 鏨山にやって来た恭介と太志は
地質を調べ岩石が多いと分かると
重機を集めた作業チームを編成し
採掘した。しかしそれでも作業は
進まず、近くに住宅地があるので
爆薬を使うわけにもいかなかっ
た。
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