タタリアン
京三大学の太志の教授室。
英子が血相をかえて入って来
た。
太志は完成まじかのネズミの骨
格標本作りに集中していた。
英子が話をするきっかけを探っ
ていると太志が、
「あなたもネズミが人間に進化し
たと思いますか?」
「そんなこと私には分かりませ
ん。それより大事なお話が」
太志はネズミの骨格標本を脇に
置いて、英子の話を聞いた。
英子は右腕の袖をまくり太志に
見せた。そこには死亡した研究員
達と同じ斑点が浮かび上がってい
た。
「まだ腕だけですが、徐々に広
がっています。私に力を貸してく
ださい」
「僕は医者じゃないですから」
「どこの医療機関でも原因が分か
らないんです。あなた達には何も
起きなかったのに、私達にはどう
してこんなものが。それが知りた
いんです」
そこへ恭介が鉱物探査装置から
得られたデータを持ってやって来
た。
英子の腕にある斑点を見た恭介
は、
「お、それニュースでやってた。
あんたにも出たのか?」
英子はすぐに袖を元に戻し隠し
た。
不思議そうに恭介が、
「俺達や作業員には誰一人そんな
の出なかったのにな」
「恭チャン」
太志がたしなめるように言っ
た。
「皮肉を言ってるんじゃないよ。
俺達で原因を突き止めなきゃ、そ
うだろフトッチャン」
英子は恭介の言葉に表情が和ら
ぎ、
「お願いします。助けてくださ
い」
恭介は苦笑いで、
「今日はやけに素直だね」
「恭チャン」
また太志がたしなめるように
言った。
「ごめん、今のは皮肉だった」
英子が血相をかえて入って来
た。
太志は完成まじかのネズミの骨
格標本作りに集中していた。
英子が話をするきっかけを探っ
ていると太志が、
「あなたもネズミが人間に進化し
たと思いますか?」
「そんなこと私には分かりませ
ん。それより大事なお話が」
太志はネズミの骨格標本を脇に
置いて、英子の話を聞いた。
英子は右腕の袖をまくり太志に
見せた。そこには死亡した研究員
達と同じ斑点が浮かび上がってい
た。
「まだ腕だけですが、徐々に広
がっています。私に力を貸してく
ださい」
「僕は医者じゃないですから」
「どこの医療機関でも原因が分か
らないんです。あなた達には何も
起きなかったのに、私達にはどう
してこんなものが。それが知りた
いんです」
そこへ恭介が鉱物探査装置から
得られたデータを持ってやって来
た。
英子の腕にある斑点を見た恭介
は、
「お、それニュースでやってた。
あんたにも出たのか?」
英子はすぐに袖を元に戻し隠し
た。
不思議そうに恭介が、
「俺達や作業員には誰一人そんな
の出なかったのにな」
「恭チャン」
太志がたしなめるように言っ
た。
「皮肉を言ってるんじゃないよ。
俺達で原因を突き止めなきゃ、そ
うだろフトッチャン」
英子は恭介の言葉に表情が和ら
ぎ、
「お願いします。助けてくださ
い」
恭介は苦笑いで、
「今日はやけに素直だね」
「恭チャン」
また太志がたしなめるように
言った。
「ごめん、今のは皮肉だった」