真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』

…ここにいて下さい


点滴が終わると先生は帰って行った。
また、明日来てくれるそうだ。

男の子は、
「ママっ‥‥ママっ‥‥」
と、うさなれていた。

涙が頬を流れるのを
私は、たまらない気持ちで
拭いていたら
彼のまぶたが開いて
私と目が会うと
驚いていたから
「心配しないで。
私は、隣に住む
結城 夢穂です。
君が、倒れていたから
連れてきました。
お腹すいてませんか?
お水は?」
と、話すと
「‥‥お水、飲みたい‥‥」
と、言うから
ポカリスエットとお水を
運んだ。

彼は、どちらも少し飲んだ。
私が、
「大丈夫だから、安心して寝て。」
と、頭を撫でると
再び眠ってしまった。

汗をかいていたから
私のテイシャツに着替えさせ
シーツも取り替えたりした。

日付が、変わる頃
玄関のブザーがなり
出ると
長身の綺麗な顔をした男性が
たっていた。
「嵐が、伺っているのか?」
「えっ、あらし?」
「あっ、子供だ。」
「ああ、はい。
嵐君と言うのですね。
どうぞ、御上がりください。」
と、言うと
「すまない。
 直ぐに連れて帰る。」
と、言うから
「先生から、安静にと
言われていますし熱が高いので
このままいて下さい。」
と、言うと
男性は、先生?
と、怪訝な顔をした。
「あっ、わたくし結城 夢穂と
もうします。結城の主治医に
診てもらいました。
おじいちゃんですが、腕は確かです。」
と、言うと
「先生は、なんと?」
「はい。
インフルエンザではありませんが
扁桃腺が、腫れているから熱が中々
引かないだろうと
点滴をして、薬をいただきました。
明日も見えます。」
と、言うと
彼は、
「嵐っ、嵐っ、口を開けろ!」
と、嵐君を揺すり起こして
喉をみていた。
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