真実の愛を見つけたい『I want to find the truth of love』

…人の心配ばかり


母は、彼女に
「無理を言ってごめんなさいね。」
と、言って
俺と嵐の事を頼んで帰って行った。

彼女は、
「良かったのですか?」
と、俺に訊ねるから
俺は、
「君にいて欲しい。」
と、言った。

彼女もびっくりしていたが
言った、俺の方が驚いていた。

俺の風邪は、完治に5日かかり
彼女に迷惑をかけた。

俺達は、時間が許す間に
仕事の話をした。

とりわけ彼女は、俺の海外の話に
興味があって、色々訪ねていた。

彼女は、六か国語を論調に話し
海外に行きたいんだと言っていた。

金持ちのお嬢さんだと
思っていた俺は、
それがことごとく、間違いだったと
思い知らされた。
まあ、彼女に関してだけだが。



仕事に復帰すると
父親と母親から
彼女の事で冷やかされ
母が、
「あんなに好い人いないわよ。
嵐も大好きみたいだし
取られないようにしなさいよ。」
と、言い出し
父親は、
「是非あってみたい。」
と、騒いでいた。

俺が、受け入れていたのが
まず、両親は驚きだし
俺自身気づいてなかったが
彼女に対して優しい表情を
しているらしい。

俺は、
「近い内に
お礼に食事でも
と、考えている。」
と、話すと
「嵐は、預かるから」
と、言われた。

彼女に
都合のよい日を教えてくれるように
連絡すると

彼女から
直ぐに返事がきて
『明後日は、大丈夫です。
   お体、大丈夫ですか?』
と、書いてあった。

まったく、人の心配ばかりしている。
と、可笑しくなったが
『大丈夫だ。』と、返した。

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