花奈 ~15日生きた君へ~
その後、私は大斗を早く忘れるためほかの何かに熱中しようと考えた。
その結果、美術部に入部した。
美術部はただひたすら無言で絵を描くだけで終わるから、ほかの部員とほとんど関わらなくていい。
活動も週1回だから、自分がやりたいことに使える時間もいっぱいある。

吹奏楽部の時は毎日夜まで練習があって、勉強がまともにできなかった。
花奈の家に遊びに行ける暇もなくて、電話しかできなかった。
だけど美術部に入ってからは、それらもすべて両立できた。

部活がある日は部活に行き、それ以外の日は良平と一緒に花奈の家に行く……それが日課になっていった。
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