花奈 ~15日生きた君へ~

そうして美術部にもすっかりなじんできた、11月のある日。
私と良平はいつものように花奈の家に遊びに行く予定だった。
帰りのホームルームが終わると、私は廊下で良平が来るのを待ってた。

そして数分後。

「ごめん花代、俺今日用事できて行けないや」

良平がいつもより遅れて来たと思ったらそう告げてきた。
放課後良平に用事があることは珍しい。
でもまぁ、そんな日もあるか。

「分かった。じゃあ今日は私1人で行くね」

私は特に何とも思わず、そう言って良平と別れた。
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