花奈 ~15日生きた君へ~

学校を出た私は1人で電車に乗り、花奈の家に向かった。

「あ、花代。いらっしゃ~い」

家に着くと花奈は「1人?」とも「良平は?」とも聞かず、私を家に招き入れた。
良平が用事あるってこと、多分知ってたんだろうな。
私はそう思って特に気にも留めず、花奈とたわいもない話を始めた。

「美術部楽しい?」

花奈は早速部活のことを聞いてきた。
吹奏楽部のことがあったからか、花奈は私の部活での様子が気になるらしい。

「楽しいよ!静かに絵描いてるだけだし、活動も週1だからいい気分転換になってる!」
「それなら良かった。もし何かあったらあたしでよければ愚痴ってよ?」

花奈は私の言葉を聞いて安心しつつも、まるで保護者のようにそう言う。

「分かってるって!」

私もまるで娘のようにそう返した。
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