願 叶
その植木鉢をよく見てみると、見たことも無いような花が咲いていた。
私はその場にしゃがみ、植木鉢に咲いている花をじっと見つめていた。
すると、急にこの店の扉がギィと音をたて開いた。
しかし、誰も出てこない。
私は、視界を下へと向けるとそこには三毛猫が私の方を見てすわっていた。
「可愛い。猫ちゃん。」
本当に触れられるのか・・・
不安を感じた私。
そっと手を伸ばし三毛猫の頭をなでると、ゴロゴロいいながら三毛猫はニャーと鳴いた。
自分とは違い、三毛猫に触れると体温が感じられた。