願 叶



そして、また三毛猫はニャーと鳴いた。



まるで、私に『この店の中へ入れ。』と言っているかのようだった。



私は立ち上がり、その店へと入った。



店の中は外で見た大きさの何百倍もの広さがあった。



赤い絨毯がひかれた一本の長い廊下を三毛猫が歩く。



私はその三毛猫について行った。



この店は不思議だ・・・



さっきまで触れられなかった物が触れられる。



そして、なんだか街と違ってこのお店は、何だか暖かい。



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