[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。



「……自覚なかったって顔してんじゃねーよ」



湊君はそう言ってコツンッと私の側頭部を軽く叩いた。


数秒ののち、私は話し出す。
私が大雨…そして、雷をひどく嫌う理由を。



「7月で、今日みたいに台風が来た日のことだったの」



――結構強い台風でね、雨も風も雷もすごくて。

その日、お父さんが晩御飯の後に私の次の日の朝ごはんだったメロンパンを食べちゃったんだ。


……え?買い直してなんて言ってないよ。ただ、ちょっと残念な顔はしてたのかもしれない。



お父さんね、夜みんなが寝たあとに私の朝ごはんを買いに行こうとしたの。

玄関でする物音に気付いた私だけ目が覚めて、お父さんに声をかけた。




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