トイレからの溺愛警報!!〜そんな可愛い顔すんなって!〜
ん?
誰だ?

「あの人。」

「あー、もしかして、染谷君?」

「そ。でも、そんな事させる前に、
俺が絶対止めるけどね。」


……。

だから。

だから。

さっきから。

いきなり、なんなの。

そんな訳わからないで
いる私に、


「柚ちゃんは、誰にも渡さない。
それこそ今更だよ。」


そう言って、
1歩近づき、


「好きだから、もう一度、本気で考えて。」



そう耳元で囁き、

私から離れて、ソファにある鞄を手にし、

いつも通り
いつもの龍の顔で笑って



「お邪魔しました♡」


と言って、帰っていった。
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