青蝶を包む朱い羽
「お、お嬢・・・」
誰のことかはわからなかったが
私は一応前を向いた。
そこには、私を運んだ男と、
フードをふかくまでかぶった男?がいた。
「貴方は葉桜組のお嬢・・・ですね?」
「な、んで・・・」
それは、白葉にもいわれたことだった。
私が葉桜組の娘だと・・・
「私は、葉桜組の傘下である、
狭間組のお嬢です。今は分け合って
ここにいます。お嬢・・・必ず
助け出します・・・それまでどうか・・・
耐えてください」
今にも涙がこぼれてしまいそうな
その人の頬に手を滑らせた。
女の人はきょとんとした顔で私をみていたので
なんだか、それが面白くて笑ってしまった。
「私なら大丈夫ですから・・・怪我をしないでくださいね?」
「「はい、」」
2人はそそくさと部屋を出て行き、
必然的にドアは閉まる。
その瞬間、もうそこには
光なんて届かなかった。