memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「せーな。早く乗らないと帰るの遅くなるよ?」


「それは嫌っ!」


もう本当に限界なんです!


これ以上遅くなるのは勘弁です!


すでにバイクに乗っている高松くんの後ろに乗る。


「…星南って」


「ん?」


「いや、なんでもない。…ちゃんと捕まっててね」


どうしたんだろう。


何を言いかけたのか聞きたかったけど、バイクが発進したから聞くことはできなかった。


それから何かを話すこともなく、30分ほどで家に着いた。


「ありがとう、高松くん」


「どういたしまして」


…ど、どうしたんだろ。


高松くん…何か怒ってるのかな?


まさか、疲れてるのに送ってもらったから?


いや、それは高松くんも大丈夫って言ってたし。


じゃあ…なんで?


ちらっと高松くんを覗き見る。











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