memory〜紅い蝶と私の記憶〜
その間に…。


「庵、心の準備は出来てるな」


「…もちろんや。これは俺の失態でもあるさかいな。俺が決着をつけるつもりや」


「期待してるぞ」


敵を調べていてわかったこと。


それを庵には早めに伝えていた。


ちゃんと心の準備が出来るように。


「築路さん。ハッキング終わったよ」


「どこだ」


「倉庫の裏にある非常扉。そこなら多少音が鳴っても気づかれないと思う」


「了解。庵、合図は待たなくていい。moonが来たら突入しろ」


「おう!星南のこと頼んだで」


突き出される3人の拳に自分の拳をぶつける。


さぁ、俺たちの宝を取り戻すぞ!









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