memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「丸出しだったよ。まぁ、私がいないところでは普通だったみたいだけど?」


ちらっと栞ちゃんを見ると、顔を真っ赤にして怒りを露わにしている。


まさかバレていないとでも思ったのか?


姫と思っていたから仕方ないと思うけど、例え一般人だったとしても気づくよ。


それぐらい分かりやすかった、んだけど…。


「な、なんでみんな気づいたんや?!」


おかしいな。


こいつ副総長だよな?


ちらっとつき君を見ると苦笑い。


同じことを思っていたようです。


いや、みんな思ってるだろうけど。


「あ、あんたたちっ!!大人しく聞いてれば好き放題言ってくれちゃって!!!」


あ、切れた。


静かだなーとは思ってたんだよねー。


ふぅ…。


「さて、我が光さん?どうするんだ?」


「ふっ。わかってて聞くんだからタチが悪いよな」


だって総長はつき君だからね。


私じゃないんだからね。












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