memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「はぁ?!庵の彼女やったんすか?!」


「怪しいなって思わなかったんですか?」


「怪しい気配プンプンしてたもんな〜」


「3人共っ!失礼ですよ!」


言われた本人はすっごく落ち込んでるけどさ。


そう思っても仕方ないよねー。


敵を身内に入れちゃったわけだし。


しかも、本人は一切気づいていなかったしね。


「ほ、本当のことやからいいんやっ…」


「それは反省してもらうとして。庵の彼女なのに、つき君にすっごく媚び売ってたんだよね。私が彼女と知ると、嘘を吹き込むようになってね」


つき君にデートに誘われたとか、つき君から指輪をもらったとか。


いや、あんた庵の彼女だろ?!って何回言いたくなったか。


庵が好きだったけど、つき君と出会って乗り移ったのかな?って思ってたんだよね。











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