人事部の女神さまの憂い

そこで藤木さんがおもむろに、口をはさんできた。

「仕事で尊敬できるって、会社の先輩じゃないんだから。そんな評価されても何1つ嬉しくないねー」

そんなこと言われても、とその言葉は無視して

「人を好きになるとか、よくわかんないです。もう」

最近思っていたことを香織さんに向かって、口にしてみた。

するとすかさず

「ニシユリが哲学的なこと言ってる」

茶化そうとしてくる立花さんを、いつものようにたしなめる香織さんがたしなめてくれたものの

「大輔はいいから、だまってて。そういえばさ、柏木達也はどうなったの?あれから会った?」

また別の尋問がはじまった。


< 135 / 471 >

この作品をシェア

pagetop