人事部の女神さまの憂い
「おはよ。シャワー浴びる?」
頭を撫でられた感触で目を覚ますと、そこにはもうすでにパリッとしたワイシャツ姿の柏木さんがいた。ぼんやりとした頭で、カッコいいなーと見とれていると
「カワイイ顔してるけど、今日仕事でしょ?」
そう言われて一気に目が冴えた。
「あ、やばい。今、何時ですか?」
「6時。大丈夫?」
首をかしげる柏木さんに、また見とれそうになりながら
「大丈夫です。すみません、シャワーお借りします」
その辺にちらばった自分の服をかき集めた。