人事部の女神さまの憂い
「ゆり、これどうした?傷?」
言いながらカットソーから出た私の肩のあたりをトントンと突く。
なんだろうと思ってみようとしても、自分では見えない。
ん?と一瞬考えて、あー、と頭を抱えた。きっと、昨日の柏木さんだ。朝はかなり急いでたから確認してなかったけど、いっぱい噛まれたような気がする。
その反応を見て
「あれ?そういうこと?でも、これキスマークとかかわいいもんじゃなくて、噛み跡でしょ。大丈夫なの、その男?」
驚いた顔をした後、心配そうに聞いてくる。