人事部の女神さまの憂い
会社でのワタルは出会った頃のように、ばっさばっさと大量の仕事をこなしながら面倒見もよくて
「あんな男になりたい」
と後輩たちに言われる頼れるマネージャー。
付き合いたての頃は2人きりの時も、そんな
“頼れる素敵な先輩”
というイメージそのまんまだった。
だけど私が「新入社員」と呼ばれなくなり、ワタルとの付き合いも1年が過ぎた頃から、ちょっとずつワタルが甘えるようになってきたのだ。
最初のうちは、一緒に家にいる時「膝枕して~」というくらいの感じだった。
いつも仕事で疲れているから、甘えたいのかな、とワタルのそんな一面を知っているのは自分だけなんだ、と嬉しく思っていた。