人事部の女神さまの憂い
やっちゃったーと焦っていると
「えっ。ユリちゃん・・・・」
さっきまでの、しょぼくれたワタルじゃなくて、目を輝かせているワタルがいた。
そして、
「そうだよね。俺、カッコ悪いって思われないように、がんばる。ありがとうユリちゃん」
と抱き着いて来たのだ。
正直、その変わりようにびっくりしたが、その場がとりなせたことに安心してスルーしてしまった。
そして、それ以来いじけモードのワタルには、お説教モードで接するようになった。
思い返せば、これが一番の失敗だった。