人事部の女神さまの憂い

その表情に腹がたって

「なんで、そんなナマナマしいこと聞いてくるんですかー」

持っていたクッションを藤木さんに投げても、おかまいなし。

「えー気になるじゃん。あいつ金持ってるだろうし、いいホテル連れてってくれそうだよね」

勝手に想像を膨らませている。妄想を止めたくって

「いつも向こうの家ですよ」

ふてぶてしさ全開で答えると

「え、まじで!?」

身体を起こして、こっちに向き合ってくる。

何にそんなにびっくりしてるんだろうと首をかしげると

「あいつ家にあげるんだな。結構真面目に考えてるのか、節操なさ過ぎるかのどっちかだよなー」

ぶつぶつ言っている。


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