人事部の女神さまの憂い
それでも今日はゆっくりしようと思ってたのに、面倒だ。
「うち、食べれるもの、この前と一緒のおツマミしかないですよ。つくる気力もないし」
抵抗してみても
「この世の中にはデリバリーという便利なものがあるの知らないのか」
偉そうにいってくる。
もうこのモードになると、きっと何言っても無駄だ。
「わかりましたよ。でも私まだ、あと2時間はかかりますよ」
帰れそうな時間を告げると
「OK。帰りデスク寄って」
シンプルにいいながら、すでにオフィスに足を向けていた。
やっぱり藤木さんは物事全部思い通りに進むと思ってるんだろうなと、その後ろ姿を見ながら思った。