人事部の女神さまの憂い

鳴らないスマホを気にしながら1日を過ごし、ようやく待っていたメッセージが届いたのは翌日の夜だった。


“ごめん。年内は忙しくて時間とれない”


1人部屋で返ってきたメッセージを見ながら、うーん、と頭を悩ませる。

これは間接的に拒否られてる?
それとも、純粋に忙しいだけ?
もう私に割いてる時間なんてないってこと?

ネガティブな思考に占拠されそうになったところで、藤木さんの言葉を思い出す。

大事なのは事実。


“お仕事、お疲れ様です。落ち着いたらお時間いただけると嬉しいです”


もう連絡が来ることはないのかもしれないな、という恐怖と戦いながらも年末休みに向けて仕事に没頭した。



< 364 / 471 >

この作品をシェア

pagetop