くれなゐ症候群
公園とも呼べないような、スペースだ。

申し訳ていどの、すべり台とスプリング遊具と、ベンチだけが置かれている。


手を引かれるまま、背の低いベンチに並んで腰をおろす。
他に人の姿はない。


「今日は、奈緒ちゃんのこと、いっぱい知りたいわけ」


「あたしのこと、って・・・」


「奈緒ちゃんって、そんな感じで主張しないよねー。
俺、やかましい女の子嫌いだから、ちょうどいいけど、奈緒ちゃんはなんかミステリアスだな」
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