くれなゐ症候群
「もしかして、したことない?」


あきらめて、首を横にふる。


「あるんだ。
でも、初めてのは、ワケアリだったっぽいね」


和也は、経験値が高い。恐ろしいほどに。


彼の言葉は、まなざしは、しぐさは、蜘蛛の糸のようだ。

捕われ、からめとられ、身動きができなくなる。
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