くれなゐ症候群
抗議の声をあげようにも、口は和也にふさがれたままだ。



いや・・・修ちゃ・・・



「そのへんにしとけよ、」

かすかな布ずれの音。
静かな声とともに、空気がゆれた。

自分の目が信じられない。
これもアルコールが見せる幻覚なんじゃないか・・・

入ってきたのは、目の前に立っているのは、確かに実体をともなった修二だ。

静かに、こちらを見下ろしている。
< 139 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop