くれなゐ症候群
ふらつくからだを、修二が支えてくれた。

嫌われるのが怖いと、そればかりの卑小な自分。

修二と和也。

修二に嫌われるほうが、怖い。

つきつめてしまえば、それだけだ。



ビルを出ると、あたりは宵闇の入り口だった。町が濃紺につつまれている。


修二は手をつないでくれない。
後ろをとぼとぼ歩く。
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