くれなゐ症候群
「あ・・・・」


鈍い音とともに、あお向けに地面に倒れた翔一は、動かない。

首が奇妙な角度に折れ曲がっている。
頭の下に、割れたコンクリート片がのぞいている。


「・・・死んじゃったの?」

最初に口を開いたのは、奈緒のほうだった。


「・・・どうなんだろう」

立ち上がった修二が、動かない兄をじっと見下ろしている。
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