くれなゐ症候群




修ちゃん・・・・





奈緒の暮らしは、七歳の年に一変した。

ほんの幼いころの記憶をたどると、奈緒の胸にきざすのは、温もりだ。

さまざまな場面があり、さまざまな出来事がある。


日当りのいいリビングルーム。
特別な日には、テーブルにクロスがかけられた。


家族でにわか雨にあって、ずぶ濡れで走って帰り、ふかふかのタオルで体を拭いてもらったこと。


近所には、桜の並木道があった。
春には、薄桃色の花びらが舞う中を歩いた。
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