くれなゐ症候群
「悪いな、」

ぽふっと、頭の上に手のひらがのせられる。

髪をとおしても、厚みのある手のひらの大きさを感じる。



くしゃりと髪がかきまぜられて、「またな」という言葉とともに、修二が背をむけた。


もううちには来てくれない・・・
ずっと。



遠ざかる背中をだまって見送るしかない。




こっちへおいで、怖くないよ・・・・
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