くれなゐ症候群
「あれからもう五年かー、早いもんだね。
修二なんて当時まだ、小学生だったっけ」


「小六でした」
奈緒は短くつけたす。


カヲルがラヴェンダー色の液体をひとすすりする。

奈緒の視線に、「カシスソーダ」とつぶやいた。

「翔一、ほんとどこ行っちゃったんだろ・・・高校も決まってたし、キングになれる男だったのにね」


「キング・・・ですか?」

カヲルの話には、さすがの千香もついてゆけないようだ。
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