【完】クールな君に告白します
「……なんだ、この絵?よくわかんねぇ絵だな」
「オレも楓と同じこと思った!すっげぇでたらめな絵。これが……“金賞”ってやつなのかな?」
感心する大人達の足元で見上げた紅葉の絵。
隼人と二人、金賞というそのすごさをまるで理解出来ず口を開けていた。
「……ここまで、恥ずかしい思いをしたことはない」
市民センターには紅葉の怖い親父も一緒に来ていて、そう言うと、芸術とは無縁のオレと隼人の言葉に顔を紅潮させることも度々。
それは学校で、文化会館で、はたまた美術館で。
「オレ、でたらめな絵より、紅葉が描いてくれるアニメの絵の方が好きだよ?」
「え……?でもね楓、こういうのを芸術って言うんだってお父さんが言……、」
「やめないか紅葉。そんな教養のないヤツに芸術を説いても、無駄なことなんだよ?わかったね?」