ぬくもり
決意
優が怪我をした日。
司の裏切りをまた知ってしまった日。
優の虐待を岡崎さんに打ち明けた日。



1日がもの凄く濃かったあの日…。


あんなに沢山の出来事があったに関わらず、次の日から私はまた、穏やかな毎日を過ごしていた。




あの日、司の機嫌は良くなかったけど、次の日からの司は何も変わらない。



夫婦には少しの会話があり、家にもきちんと帰ってきていた。




私は司に全てを話す決意をしたものの、話す勇気とタイミングがなく、言い出せないままだった。




そんなある日の司の『残業』



落ち着いていた私の心が、また波立って行く。



「まーま?」



ソファーに座り、ぼんやりしている私を優が不思議そうな顔で覗き込む。



「優、おいで。」



私は優を抱きしめる。


スッーと心が落ち着いていく。



優の暖かい肌のぬくもりは、確かに私の心を癒やしてくれている。


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