ぬくもり

痛いぐらいわかっていた。


優をこんな風にしてしまったのは私なんだ。



産まれてきて子供が接するのは両親。



その両親がこんなじゃ…人との接し方なんてわかる訳ないよね。



両親の会話どころか、私は優に語りかける事すらない。
もちろん司も…。



そんな家で、優が言葉を覚える事なんてできる訳ないよね。


優も私も1人ぼっちだよね。



もう嫌だよぉ…。


優と２人で消えてしまいたい。



悲しかった。


今１人ぼっちなのも、優が１人ぼっちなのも、すべてが悲しかった。



私は、幸せになりたかった。


ただ、司と２人で幸せな家庭を築いていきたかった。



私は、いつボタンを掛け違えたんだろう。