ぬくもり
瀬田幸代の第一印象は隙のないモデル系美人。


いかにも遊んでる女のイメージで中身を知っていくにつれ嫌いなタイプだろうと思っていたのに、彼女を知れば知るほどイメージを覆された。



本人は一生懸命なんだけど、何とゆうか…ひと言でゆうとドンくさい。

けど、腹の立つドンくささではなく、謝ってる姿が憎めないとゆうか、いじらしい感じで、美沙には悪いなとは思ったけど、ついつい…な感じで。



幸代のイメージと違う女の子らしい可愛らしいところにどんどん惹かれていった。


自分の弁護をする訳ではないが、男は元々イメージと違うギャップに弱い。


ただ、家庭を壊す気は全くなかった。


幸代には、早い段階で家庭を壊すつもりはないと伝えていた。


彼女が別れる事を選ぶのなら、家庭を壊すつもりのない俺に、彼女をとめる権利はない。


彼女は別れる事を選ばなかった。


目にたくさんの涙を溜めながら『それでも大好きだから一緒にいたい』と言ってくれた。


そんな彼女のいじらしい姿を見ると、少しでも彼女との時間、彼女との関係を長続きさせたかった。


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