絶対王女



「相川さん、うるさくしてごめんなさい。私ちょっとお手洗い行ってくるね?すぐ戻ってくるから!」


そう言って図書館を出た。

窓から正門の方を見ていると先輩たちの姿が見えた。

楽しそうに笑っている。

私は先輩を見ながら、思う。


『声が高くてキモい声になれ。』


そう思った瞬間。

先輩たちが今まで以上にビックリした様な反応を見せてその場で立ち止まっている。


『私の聴力がすごくなる』


私は先輩たちの会話に集中した。


「な、なんだよ。この声….」


なにこれ。

キモい声すぎる。

私はおもわず笑ってしまった。





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