恋愛百花

「な、何あれ!!」


優希がそばにあった机を軽く蹴飛ばした。


「…山野さんと青山くん付き合ってるのかな?」


梨沙が言った。



「優希、青山くんから何も聞いてないの?」



「…聞いてない」


あの自己紹介以降、流空は歌もうたわず最後まで話し掛けづらいオーラを放っていたらしく結局優希は連絡先を交換出来ずにいた。



「彼女いたんだ…」


優希が泣きそうな顔をした。


'優希、あいつのこと本気なんだ…'



『優希、まだ決まったわけじゃないし』



「そーだよ、恭平くんに聞いてみたら?」

明夏が続く。



「そーしてみる…」
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