強引上司にさらわれました

「大丈夫?」


三田村さんの手が私の背中を優しくトントンとする。
それに何度も頷き、呼吸を整えた。


「どうして課長と私が結婚なんてことに?」


私の質問に、三田村さんはキョトンとしてしまった。
いったいどんな思考回路を辿れば、そんなことに結びつくというのか。


「あら、だって、朝倉くんの長年の想いが通じて、一緒に暮らしてるんじゃなかったの?」

「……はい?」


三田村さんの言っていることがまったくわからなかった。

課長の長年の想いって……なに?


「朝倉くん、もうずっと前から麻宮さんのことを好きで。……って違うの?」


私が口を半開きにしてポカンとしていることに気づいた三田村さんは、『しまった』という顔をして目を泳がせた。


「あの……それじゃ、またね」


不自然に立ち去ろうとした三田村さんを「待ってください」と呼び止める。

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