悲 恋
きゅう》いつまでも

★★親子水入らずで


花菜は、かなり努力をして
看護師と助産師の資格を取った。

きえ先生、
見てますか?
花菜、頑張りましたよ。

秀悟は、
「花菜は、きっと医者に
なれたのに。」
と、言うが

私は、花菜の思うように
して欲しいと思っていた。





そんな、花菜も
今日、結婚する。

相手は、温大先生の息子さんの
優大君だ。
 
優大君は、先生と同じ
内科の医者となり
私のいる潤天道赤十字病院で
働いている。

近々、私と秀悟は、
きえ先生と過ごした。

あの島に赴任する。
温大先生の最後の計らいだ。

私達は、あの島で
「ゆっくり、ゆっくり
年を重ねて行こう。」
と、話しあった。

花菜と優大君も
遊びに来てくれるらしい

温大先生も奥さまと
「遊びに行くからな。」
と、言ってくれた。

今日は、引っ越しも終わり
秀悟と花菜と
外で食事をする。


私は、病院の挨拶とかで
少し遅れてお店についた。

秀悟は、心配していて
「遅いから、心配した。」
と、言うと
「まったく、パパは。
ママは、小さい子じゃないんだから。」
と、花菜
「心配なんだから、仕方ないだろ。」
と、心配顔で言う秀悟に花菜が
「はい、はい。
本当に、いつまでたっても
仲良しなんだね。」
と、言うから
「あら?あなたと優大君は、違うの?」
と、訊ねると
「パパとママみたいに
ベッタリじゃないけど
そこそこにね」
言う花菜に
「かわんないじゃん。」
と、ワイワイ言いながら
食事をした。

「今日は、親子水入らずで︺
と、優大君が言ってくれた
みたいだ。

やはり、温大先生の息子さんだ
優しい。
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