隣で恋してもいいですか
__ジリリリィィッ
耳障りな目覚ましの音で目が覚めた。
「…うるさっ」
手探りで目覚ましを止めてから、ゆっくり体を起こす。
起き上がると、カーテンを開き、制服に着替える。
そして、姿見に自分の姿を映し、確認する。
セミロングの黒髪をおろした私の髪は、寝起きでバサバサになっていた。
ドライヤーを手に持ち、その寝癖を直し、適当に朝食をとったのち鞄を持ち玄関に向かう。
そして、靴を履き、わきにある靴箱の上の両親の写真を見る。
「…………いってきます」
そう呟くと、玄関を開く。
すると
「おっせーぞ馬鹿」
そこには、黒髪で背の高い、かなりのイケメンが立っていた。
そいつは、私の幼馴染の霧宮 蓮斗。
そう、幼なじみなんです。