弱虫なボク~先生と生徒の距離~
体育教師は、力こそ緩めてはいたが、僕を見る目は、


完全に獲物を睨みつけるライオンのようなままで。


若干、チッという舌打ちも微かに聞こえてきた。


そんな体育教師を冷ややかな瞳で見ている僕が、よっぽど気に入らないのか、


体育教師は、近くの椅子を軽く蹴り飛ばした。


他の生徒が見たら、教師に対して不信感や恐怖心を覚えかねない行動。


しかし、僕はなんとも思わない。


『教師も人間だ』ぐらいにしか思わない。
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