弱虫なボク~先生と生徒の距離~
それからは時間が立つのが早く感じた。


さっきまでが嘘のように、時計の針はどんどん進んでいく。


適当に、冷蔵庫の中のモノを使って昼食を作った。


それを食べ終えて、階段を登ろうとした時に、僕の背中側から、ガチャっというドアがゆっくり開く音が聞こえてきた。


「ただいま。」


その声に敏感に反応し、僕は急いで玄関まで駆けていく。


「お帰り、母さん。」


母さんの顔には、手当ての為のガーゼが貼られている。


「亮、昼ご飯もう食べた?遅くなってゴメンね。」


申し訳なさそうに、謝る母さんに僕は首を横に振り、


「いいよ。母さんは、今日はゆっくり休んでなよ!」


そう言った瞬間、母さんは僕を抱きしめて、体を震わし、



「ありがとう。」



という5文字を呟いた。
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