クールな御曹司の甘いお仕置き
「……うん。今度は電化製品もなくなってて……。せっかくおばさんが引越しの資金貸してくれたんだけど、またお父さんに私の居場所バレたみたいで」

前回はおばさん……優君のお母さんが私を助けてくれた。

優君のお母さんと私の母は親友で昔は家も隣同士だった。

彼とは赤ちゃんの頃からの付き合いで、誕生日も一日違い。

小さい頃はうちと優君の家とでよく家族旅行に行った。

それがうちの家族の一番幸せな時だった。

私が高校の時に母がガンで入院してからは、父は休職して母の看病をした。

元々身体が弱くて母は入退院を繰り返していたけど、ガンになってからは生きて家に戻ることはなかった。

母が亡くなってからは父は生き甲斐をなくしたみたいで、復職せずに毎日ギャンブル生活。

母の入院で家計が苦しかったのに、父はヤミ金にお金を借りて全てギャンブルに注ぎ込んだ。

結果として私と父は家を失い、父は借金取りから逃げ回るために私の前から姿を消した。
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