クールな御曹司の甘いお仕置き
シャワーをさっと浴びて身支度を整える。

食欲はなかった。

頭を過るのはあの借金取りのこと。

今日もきっとうちに来るだろう。

大家さんにだって迷惑だから出ていけって言われるかもしれない。

「……ここには帰れないか」

クローゼットを開けてスーツケースを取り出すと、洋服や化粧品などを詰めて会社に向かった。

出張に行くのでもないのにスーツケース持ってくなんて変な感じ。

これからどうすればいいだろう。

ビジネスホテルにずっと泊まるお金なんてない。

自分が好きな人の顔が真っ先に頭に浮かぶが、私はブンブンと首を横に振った。
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