クールな御曹司の甘いお仕置き
「余計なお世話だ」

この話は終わりだとばかりに冷たく言い放つと、俺はミーティングルームを後にした。

それから会社を出てまっすぐ家に帰るが、玄関には美緒の靴がなかった。

「あいつ……どこに行った?」

キャバクラの一件もあるし、心配でならない。

スーツのポケットからスマホを取り出して美緒に電話すると、すぐにあいつは電話に出た。

『はい。どうしたの優君?』

それはこっちの台詞だ。

「お前、今どこにいるんだ?」

『え?優君のマンションの近くのコインランドリーだけど』

コインランドリー?

俺は美緒の言葉に眉根を寄せた。

「何でコインランドリーになんかいるんだ?洗濯したいならうちに洗濯機があるだろう?」
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